睡眠が体に及ぼす影響とは?
★眠りのメカニズム
夏は1年で一番寝苦しい時期ですが、十分に睡眠がとれていますか?
わたしたちは毎日ほぼ同じ時刻に眠り、同じ時刻に目が覚めます。このような規則正しい睡眠リズムは疲労による「睡眠欲求」と体内時計に指示された「覚醒力」のバランスで形作られます。
睡眠欲求は目覚めている時間が長いほど強くなりますが、いったん眠りに入ると睡眠欲求は急速に減少し、その人にとって十分な時間眠ると睡眠欲求は消失し、覚醒します。
また、睡眠にはサイクルがあります。夢を見る「レム睡眠」と大脳を休める「ノンレム睡眠」が約90分周期で変動し、朝の覚醒に向けて徐々に始動準備を整えます。
★睡眠の役割とは
睡眠の役割として、体を休め、眠気をとる(減らす)作用がある事は、良くご存知と思います。
又、睡眠不足になると、注意力や集中力が下がりミスが増えることが知られており、アメリカスリーマイル島原発の事故やスペースシャトルチャレンジャーの爆発事故も、睡眠不足状態の作業員の判断ミスが原因と言う話は有名です。睡眠にはこの他にも色々な効果があることが少しずつ分かってきています。
【疲労や体の回復】
- 成長ホルモンの分泌を促す
・新しい細胞を生み出し、新陳代謝を活発にする
・疲れや傷などを早く修復させる
【記憶の整理と消去】
- レム睡眠中
起きている間に記憶した情報を整理・定着させる
- ノンレム睡眠中
過去に経験した「嫌な記憶」を消去する働きがある
【免疫力をあげる】
- 免疫力の向上
・体を細菌やウイルスから守る防御機能を高める
・コロナウイルス対策でも感染予防のために、睡眠が重要
【自律神経を整える】
- 交感神経
日中に優位となり活動しやすくする
- 副交感神経
・睡眠中優位となり、翌日の活動に備えるようになっている
・睡眠時間が短いと自律神経が乱れる
→疲労の蓄積だけでなく、血圧上昇や便秘など体調不良につながる
最後に、、、
健康だけでなく日々の生活や仕事に大切な睡眠は、人生のおよそ3分の1を占めていると言われています。新しい生活様式に変化をしているこの機会に、ぜひ睡眠について見直してみませんか?