‟飲む点滴”甘酒で 夏バテや便秘を予防!
甘酒にはお米の栄養分がぎゅっと凝縮!
暑さで食欲が減退しやすい夏は、炊きたてのご飯を食べる機会が減りませんか。また、「お米は糖質(炭水化物)が多いから」と、ダイエットのために食べないようにしている人も少なくないでしょう。
しかし、主食であるお米の糖質(炭水化物)は体や脳を働かせるために不可欠なエネルギー源の一つ。さらに炭水化物以外にも食物繊維やたんぱく質、ビタミンB群、鉄、マグネシウム、カリウム、亜鉛といったミネラルなどさまざまな栄養素がお米には含まれています。
こうしたお米の栄養がぎゅっと凝縮されているのが、健康維持に役立つ飲み物として近年人気を集めている発酵食品、甘酒です。炭水化物は白米37.1に対し甘酒18.3(100g中)、食物繊維は白米1.5に対して甘酒0.4(100g中)と、甘酒は炭水化物が少なく食物繊維が豊富です。ご飯を食べることができないときでも手軽においしく飲めて、必要な栄養をしっかり摂取できることは、大きなメリットといえるでしょう。
甘酒の作り方は大きく分けて2種類。米麹を使って発酵させた「米麹甘酒」と、酒粕で作る「酒粕甘酒」があります。含まれている成分はどちらも似ています。
夏バテ予防や疲労回復などに効果が期待できるのは、米麹甘酒と酒粕甘酒のどちらにも含まれる「アミノ酸」と「ビタミンB群」の働きです。
●アミノ酸
アミノ酸は体のエネルギー源として不可欠な成分で、疲労回復や体力増強、筋肉量の増加などさまざまな働きを担っています。体内で作ることのできない必須アミノ酸が含まれているほか、酵素によって体に吸収されやすい形に分解されているため効率よく摂取することができます。
●ビタミンB群
糖の代謝や脂肪の燃焼を促す作用があり、高血糖や高コレステロールなどを改善する効果が期待できます。またエネルギー代謝にも重要な役割を担っており、ビタミンB群が不足することで疲れやすくなったり、だるさを感じやすくなったりすることも。甘酒をコンスタントに取ることで疲労による不調の予防効果が期待できます。
適量を毎日コンスタントに取ることが大事!
一度にたくさんの甘酒を飲んでも即効性は期待できません。大量摂取は糖質の取り過ぎやカロリー過多につながる場合もあるので気をつけましょう。