サイクリング
暑さも少しずつ和らぎ、屋外スポーツに最適な秋が近づいてきました。
そこで今回はサイクリングの健康効果についてご紹介します。
☆サイクリングが心身にいい5つのポイント☆
1 サイクリングは健康作りに欠かせない有酸素運動の代表選手!
よく「有酸素運動は体にいい」といわれますが、なぜでしょう? それは長時間続けられる有酸素運動を繰り返し行うことによって、次の健康効果が期待できるからです。
- 筋線維に供給される毛細血管数を増加させ、筋肉を疲れにくくする。
- 中性脂肪の血中濃度を低下させ、高脂血症の改善に役立つ。
- 血管壁のコレステロール除去に役立つ善玉コレステロールの血中濃度を増加させる。
- 動脈硬化の進行を遅らせる。
- 低血糖因子であるインスリンの感受性を高め、糖尿病予防に役立つ。
サイクリングは、ランニングやウォーキング、スイミングと並ぶ有酸素運動の代表選手なので、このような健康効果が期待できます。
2 メタボ&ダイエット対策
通常、長時間運動するときのエネルギーは、体内に蓄えられている糖や脂肪を分解して得られますが、分解する割合は運動の強度と時間に関係します。糖は運動の強度が高く、時間が短いほど分解されやすく、脂肪は運動の強度が低く、時間が長いほど分解されやすくなります。
自転車は、体重1kgを1km運ぶのに必要なエネルギーが、ランニングの約3分の1なので、体重が重い人でも長時間運動ができます。また、自転車に乗る人の体重は、サドルと車輪に支えられているので、ランニングのような着地に伴う衝撃がなく、膝や腰への負担も大きくありません。
つまり、サイクリングは足腰に大きな負担をかけずに、同じエネルギー消費でランニングの3倍もの距離を走ることができるのです。運動時間が長くなれば、それだけ脂肪が分解する割合が増すので、ダイエット効果も大きくなります。
3 風を切って走ればストレス解消!
自転車で風を切って走ると爽快ですよね。実際に24インチ車で1時間ほど、スピードを変えて走る実験をしたところ、どの速度で走った後も、「快適な感情」が有意に増加したことからサイクリングはメンタルヘルスの改善に役立つといえます。また、サイクリングはランニングやスイミングよりも長時間運動でき、移動距離も長くなるため、「達成感」を得られやすく脳にも刺激を与えることで、頭をスッキリさせるのにも役立ちます。
4 加齢で衰えがちな下半身の筋力アップ!
加齢とともに筋量が少なくなり、筋力が衰えてくる現象を「サルコぺニア」といいますが、サイクリングは太ももの筋力アップにも効果があり、サルコぺニアの予防にも役立つといえます。
5 スタミナアップに効果的
私たちの持久力は、1分間に体内に摂取できる最大酸素摂取量によって大きな影響を受けます。サイクリング愛好家(18~63歳の男性29名・女性4名)を対象に、最大酸素摂取量を測定してみたところ、いずれの年代の平均値も、当該年代の基準値より39~46%も高くなり、特に50代以上の男性は一般的な20代と比べても24%も高い平均値を示しました。つまり、日常的にサイクリングを愛好することによって、年齢に関係なく、健康づくりの基盤となる持久力アップに役立ちます。
心身ともに健康になるサイクリング!ぜひみなさんもやってみてくださいね(^o^)丿