七変化のお餅!
こんにちは。クリスマスも終わり、すっかり年末年始の装いになってきましたね。
我が家では年末、鏡餅と翌年の小餅を一斉に作ります。子供のころは、前日のもち米を洗ったご褒美に、餅つき当日は出来立てのお餅の味見係でした。今では当日も、お餅をちぎったり、丸めて整形したりと、すっかり作り手になりました。つきたてのお餅をきな粉や醤油で食べるのはすごく美味しいのですが、作るのはすごく熱いんですよね。
今日は、そんなお餅のお話です。
お餅は、粒状のもち米を蒸して杵で搗いた搗き餅(つきもち)と、穀物(うるち米、アワ、キビなど)の粉に湯を加えて練り、蒸しあげた練り餅(ねりもち)の二種類に大別されます。一般的に、もち米からなる搗き餅を「餅」、練り餅は「団子」という認識が多いようです。
お餅のよく知られている栄養と言えば、まずは炭水化物ですね。炭水化物は、消化酵素で分解され、最終的にブドウ糖になります。人間の脳のエネルギー源はブドウ糖でしかまかなえないため、炭水化物は脳の活動には必須の栄養素と言えるでしょう。
また、あの特有の粘りは、“アミノペクチン”というもので、熱を逃がしにくい成分の為、体を温め、代謝を促す効果があります。しかも、粘りによってゆっくりと消化されることで、腹持ちもいいと言われています。
お餅の栄養素は炭水化物と糖質だけと思われがちですが、実は、脂質やタンパク質、ビタミン類やミネラル類も多く含まれています。ご飯茶碗1杯分(150g)の栄養成分で比較すると、たんぱく質は牛乳約120cc程度、ビタミンB1はキャベツ100g程度、ビタミンB2は大根100g程度と、意外と健康維持に必要な栄養が含まれているのです。
調理に工夫もいろいろできますね。きな粉をかけて食べると大豆の栄養素を丸ごと一緒に摂取できますし、善哉にすると小豆のビタミンB1がプラスされて疲労回復にも効果的です。アミラーゼを含む大根おろしをかけると、消化吸収を手助けしてくれるのでオススメです。
いかがでしょうか。年末年始にかけて食べる機会が増えるお餅。いろんな食べ方で、お手軽に栄養を補いましょう!