月見
2023年09月04日
つるはら駅前店
なぜお月見をするの?
お月見の風習は唐から伝わり、当初は上流社会でそれをまねていましたが、次第に民間に広がっていきました。
初秋は台風や秋雨の日々が続きますが、中秋には大陸の乾燥した冷たい空気が流れ込むため、秋晴れに恵まれ大気の澄んだ季節となり、月がとても美しく見えます。そこで、上流社会で観月の宴を催し、風雅に月をめでていましたが、のちに作物の収穫祭と結びつき、人々は豊かな実りの象徴として十五夜を鑑賞し、お供えものをして感謝や祈りを捧げるようになりました。
十五夜/中秋の名月の過ごし方、お月見の背景
お月見にまつわるものごとには深い意味があります
お月見をするようになった背景には、月の満ち欠けが暮らしや農作業に深くかかわっていたことがあげられます。欠けては満つる姿から、農作物の収穫やものごとの結実を感謝する日となり、生命の満ち欠けの連想から、生命を繋いでくださった祖霊を偲ぶ日にもなったのです。
収穫したものに対しては「おかげさまで今年も無事に収穫ができました」、これから収穫するものに対しては「どうぞ豊作でありますように」、そして「私たちの命が今あるのは、ご先祖様のおかげです」と月を拝んで私たちを陰で支えてくださるものに感謝し、祈りを捧げるようになったのです。